一昔前だと「雨の日だからお気に入りの靴をやめよう。紛失したり盗難にあったら困るからビニール傘にしよう。」などと、雨の日は普段より好きな格好のできない日になりがちな風潮でした。
しかし最近では一目見ただけではそうとは気づかない「おしゃれな雨具」が街にたくさん増えてきています。
その始まりを作ったのはおしゃれな長靴のブーム到来ではないでしょうか。
HUNTERというメーカーが出したレインブーツは、雨の日に履く長靴でありながらタイトなシルエット、足取りが軽くなってしまうゴムの軽量化、そして海外セレブがそれを履き始めたのをきっかけに日本でも瞬く間におしゃれな長靴、レインブーツとして浸透しました。
またそれに伴って他にもいろんな種類の雨具がおしゃれな形になって登場しています。
レインブーツに限らずレインパンプスやヒールのついたものは流行りをおさえる会社員の人たちの中にも受け入れられ、またフラットシューズ型は雨の日に限らず「履きやすい」という理由から晴れた日でも愛用する人たちが増えています。
赤ちゃんを抱っこしていて手のあかない子育て中のお母さんでも手を使わずに履けるという理由からフラットシューズ型の雨靴を使用しているようです。
他にも、デパートの中に入っているようなハイセンスなメーカーのお店にも「レインコート」と言う、昔で言うならば「かっぱ」と言われるものが洋服と同じ陳列棚に一緒に並んでいます。一昔前の「雨の日に傘を差せないから仕方なく着る」ものではなく、素敵に雨の日のコーディネートを演出する服の一部」として、受け入れられています。
それと同時に並んでいるのが折り畳み傘です。よく見るのは上記に書いたレインコートと同じ柄で折り畳み傘が販売されているものです。おそらくそれをおそろいで使用することによって、よりファッショナブルに雨の日を飾ることができるからというメーカー側の考えではないかと考えられます。もちろん単品使いでも使えるわけですし、両方使っても素敵・・・そう考えて購入する人もいるのではないでしょうか。
最近ではこれらの雨具は女性だけではなく、男性のものも普及しているようです。女性のものがあまりに普及し、受け入れられていることが、男性の雨具商品への普及につながったのでしょうね。
雨の日にもおしゃれを楽しみたい・・・そんな女性の「可愛いワガママ」があったおかげで今では雨の日も素敵なコーディネートを楽しめるようになりました。これからも雨具の新しい進化に期待したいです。